「昨夜見たのだがね。すぐ眠り込んでほとんど分からなかった。今夜は、リベンジで一応見たのだが……」
「だが?」
「すぐにあることに気付いて目が冴えた」
「あることとは?」
「もののけ姫に似ている」
「どこが?」
「いろいろ。ともかく、最初に登場する主人公は鹿を担いで登場する」
「仲良しの乗り物じゃないのか」
「ともかく、もののけ姫はこの映画の逆をやろうとしている鹿は主人公の獲物だったが、もののけ姫で友達になる。この映画は、西日本から東征するが、もののけ姫は東国から西国を目指す」
「ふーん」
「特に凄いと思ったのが、猪に追いかけられる女性を、弓を持った主人公が弓を撃って助けるシーンだな。まさに、もののけ姫を彷彿させる」
「なるほど」
その骨太のおなごじゃ! §
「基本的に日本武尊の映画なので、当然女装する」
「なるほど」
「しかし、熊曽のおっさんが気に入って近くに引き寄せる」
「その骨太のおなごじゃ!って事実上言ってるわけだね」
「その通り。凄くFF7を思い出した」
船は §
「船は金星大魔艦を連想したよ」
「それは意外なつながり」
映画は §
「で、映画は?」
「ともかく休憩が入る180分は長い。切っても良い要素は大きいと思う」
「そうか」
「でも、映画としては実は面白い」
「どこが?」
「日本武尊の映画だから、疎まれてあちこちを転戦しながら最終的に陰謀で忙殺されておしまい。ぜんぜん良い話じゃない」
「そこがいいのかよ」
ドラえもん? §
「のび太の日本誕生よりも、もののけ姫に近い内容だろう」
「そうか」
特撮? §
「特撮はこれでいいのだと思った。怪獣映画が特撮だというのはかなりいびつな理解だと思った」
その他 §
「三船敏郎が若い!」
「へー」
「音楽が伊福部昭!」
「それはいいね」